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喜怒哀楽が人を育てる。
怖くても動くことです
写真 次代創造館代表/イノベーション・クリエイター
千田 琢哉
さん
せんだ・たくや ●愛知県生まれ、岐阜県育ち。東北大学教育学部教育学科卒。日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。現在「タブーへの挑戦で、次代を創る」を使命として執筆、研修講師、複数の組織の社外顧問を務めている。著書に『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』(かんき出版)、近刊『この悲惨な世の中でくじけないために20代で大切にしたい80のこと』(あさ出版/6月下旬刊行予定)など多数。オフィシャルサイト http://www.senda-takuya.com

 熱い大人が、その熱を伝える言葉を放っている。千田さんは、膨大な読書量と自身の体験をもとに、具体的な言葉で仕事人の背中を押している人だ。その著作が今、若い心に響いている。例えば「口の堅さとその人のポジションは、比例する」「雑用のスピードとクオリティが、その人の生き様」、そして「今あなたがつるんでいる仲良し3人組が、そのまま10年後のあなたの姿」(友人分析こそが自己分析の本質)などなど、自分を振り返ると思わずドキリとする。

 「高校時代まで1冊の本も読破したことがなかった(笑)。そのコンプレックスもあって大学に入ってからは猛烈に1万冊以上を読みました。コンサルティング会社に転職してからは、本で得た言葉を投げかけることで多くの経営者の本音を引き出せるという数え切れない体験をし、その人の顔と共によみがえるナマの言葉も私の中に蓄積されていったのですね」

 事の本質は何なのか。千田さんが追い求めるのはいつもそこだという。その面白いエピソードを聞いた。幼稚園児の頃、デパートの宝石売り場に真っすぐ向かい、「なぜダイヤモンド一つのネックレスが、小さなダイヤモンドをこんなにたくさん使っているものよりも高いのか」と不思議がったそうだ。千田さんは、困ったように言葉を探す大人を見ながら、そういう本質的な問いに答えられる人間になりたかったに違いない。

 「でも子どもの頃はともかく、知恵がついてくると本当はどうなの?とは聞いてはいけないタブーがあると察知するようになりますよね。だからお金、野心、性、成功など若い人が本当に知りたい人生の大切なこと、知るべきことが、大人から伝えられていっていない。そこに踏み込んでいくと、出来上がった秩序の奥まで見ることになる。身近な人が避けたり怒ったりしたくなる真実が横たわっていますからね。でもビジネスを含めて、あらゆることは喜怒哀楽こそが源です。だからこそ思うところをやってみて、恥をかいて失敗しても得るものは大きい。周囲が何といっても、あなたが知りたいほうへ動いていいのです」

 若い感受性を強く育てようと、頼もしい旗印が立っている。

(6月20日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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