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実感が人を動かす。
日本も米国も変わらない
写真 JaM Japan Marketing LLC 代表
大柴 ひさみ
さん
おおしば・ひさみ ●東京都生まれ。1979年電通ヤング・アンド・ルビカム入社、外資系化粧品の広告・マーケティングを15年間担当。95年米国シリコンバレーに移住し、米広告会社マッキャンエリクソンを経て98年JaM Japan Marketingを設立。2001年LLC(有限責任会社)に組織変更する。海外市場進出を図る日米の企業を対象に、マーケティング戦略の開発・立案を中心に市場調査・分析、広告・PRを含むマーケティング、コンサルティングを提供する。著書に『YouTube時代の大統領選挙』などがある。JaM Japan Marketing(http://www.jamjapan.jp/)

 サンフランシスコ在住のマーケター、滞米16年。米国での市場展開を模索する日本企業との仕事が主だ。どのような製品やサービスが求められているか、それをどう広げていくか。日本から多くの商品開発担当やマーケターが、大柴さんの元を訪れている。

 とにかく弾(はじ)けるように明るい人だ。展開している業務の話をしていても、そこを糸口にして家族のこと、若い人に人気のスポーツを体験したこと、さらには経済情勢から今日の流行までを語りながら、現在の米国の様子をありありと描き出してくれる。

 「プレゼンテーションで6時間話しっ放しだったこともあるの(笑)。私は自分が実感することを非常に大切にしています。だからどこにでも飛び込んでいくし、米国人の若い義理の息子にも浴びせるように質問をする。そして収集した膨大なデータで確実に裏付けをとる。日本の人にライブ感と核心を伝えたいですからね」

 かつて、日本の広告会社勤務時代に外資系の化粧品を担当し、自身の実感と皮膚医学を軸に据えて販売戦略を推し進め、売り上げを10倍にした実績を持っている。けれど管理職にという話が出始めたところで会社を去った。

 「自分で動いて、頭も体も生き生きと働かせていたい。英語が苦手だった私が米国で起業して、苦労しただろうと聞かれるけれど、自由にやれて気持ちがいいのです」(笑)

 大柴さんの行動力は、バラク・オバマ氏の選挙キャンペーンを自身のブログを通じて700日以上も追い続けた著書にも表れている。それは、「もしかしてオバマさんが大統領になるかも?」と直感した2007年2月から、ほとんど無名の大統領候補が、ソーシャルメディアを活(い)かして国民一人ひとりの心を動かしていく、その過程を追って分析したドキュメントだった。

 「人が求めているのはコミュニケーションだ、とよく言われてはいるけれど、本当だったとはっきりと分かりました。人は、私に語りかけて欲しい、私の思いを置き去りにしないで欲しいと思っている。どんな仕事も、まさにその本心に気付くことですね」

 何でも相談したくなった。

(11月15日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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