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熱い思いで挑む姿は
人が奮い立つ支援になる
写真 (株)チャットワーク 代表取締役
山本 敏行
さん
やまもと・としゆき ●1979年大阪府生まれ。学生時代は格闘技系のクラブで活動し、大学3年生の時に留学先の米国で現在の前身となる(株)ECスタジオを起業。主に中小企業のIT化支援を目的に業績を伸ばし、(株)リンクアンドモチベーションの組織診断で2008・09年に「日本一社員満足度の高い会社」として認定される。著書に『日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方』。昨年、自社の商品である次世代ビジネス・コミュニケーション・ツール「チャットワーク」を会社名にした。

 次世代電子メールが次々誕生している現在、企業を中心にユーザー数を伸ばしているのが、山本さんが手掛けた、チャットとメールを融合させ、ビジネスにも使い勝手が良いコミュニケーションツールだ。

 山本さんはその自信作を世界標準にしたいと、昨年、ITの聖地、米国シリコンバレーに社員数人と乗り込んだ。現地にオフィスを設け、世界市場参入に向け奮闘し、そのプロセスをインターネットで実況中継もしている。

 「僕の会社の基本事業は中小企業のIT化支援。中小企業もグローバル化の時代とはいえ、簡単ではない。だったら我が社のような社員数十人の会社が投資も受けずに本場で挑戦することで、その姿を見た皆さんにも奮い立ってもらえるのではないか、それも支援の一つになると考えました」

 ネットに興味を持ったのは学生時代。部屋にこもってゲームをしている弟の対戦相手が海外の人たちと知り、衝撃を受けた。ネット社会は世界レベルで誰にも平等。従来の常識では捉えられないことが起きているんだと心が震えた。

 そんなネットの可能性を信じて起業。同社は数年前、民間企業の組織診断で社員満足度が日本一高いと注目された。業績は伸び、規模拡大への融資の誘いも多かったが、「中小企業を支援する会社が大きくなったらその気持ちが分からなくなる」と全て断る。

 しかも、前述のツールで世界に乗り込むと決め、そこに全力を注ぐため他事業は全て関連会社に譲り、社名も潔くそのツールの名前に変えた。

 「僕のビジネスの目的は頑張っている人をネットを使って幸せにすること。今回のツールを広めることで、社員や顧客だけでなく世界中の人を幸せにできると思っています。その軸がぶれないから退路を断った。全力で挑戦し、走れるだけ走っていきたい」

 体温の低い若者が多い時代、こんな熱い存在が、周囲に渦を巻き起こす。

(2月18日掲載、文:田中亜紀子・写真:南條良明)

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