メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ここから本文エリア

朝日新聞デジタル > 転職 > あの人とこんな話

朝日求人ウェブ
朝日新聞に掲載された求人情報
朝日新聞に掲載された求人情報
会員登録   会員登録すると直接応募やwebメールでの
送受信など色々な機能が利用できます。
ログイン  
パスワードを忘れたら ヘルプ
ご利用にあたって お問い合わせ
 
納得するまで突き詰める。
それが新たな道を作る
写真 (株)Leaps Japan(リープスジャパン)代表取締役
片岡 真由美
さん
かたおか・まゆみ ●1973年愛知県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。ビジネス・ブレークスルー大学大学院でMBA(経営学修士号)を取得。ヘルスケア関連企業、ベンチャー企業、税理士法人を経て2012年に起業。精神疾患に関する情報提供や、精神疾患の患者を持つ家族を対象にしたアプリケーションの運営事業を行っている。今年9月にスマートフォン向けの、家族のためのうつ病対策アプリ「PINT(ピント)」をリリース。

 もし、家族がうつ病になってしまったらどうすればいいのか。うつ病に関する情報は世の中にあふれている。しかし、自分たちに必要な情報にたどり着けなくて家族が困惑することも多い。

 片岡さんはそんな迷える家族の指南役となる、うつ病対策アプリを開発した。収められている情報量は書籍約50冊分。病気だけでなく、有給休暇の残日数や休職中の給与といった仕事に関わること、日常生活での対応、家計など様々な情報を網羅している。

 ヘルスケア関連企業に9年在籍。その間、うつ病や摂食障害の患者、家族から相談を受ける業務に従事した。

 「相談者はほとんど家族。身内の病気を誰にも言えず、先の見えない不安を抱えている人も多かった。私自身も学生の頃、大病をして両親に負担をかけたことがあり、それだけに何とか患者や家族の方に必要なサービスを作りたいと考えていました。ただ、組織では自分がやりたいサービスを形にするのは難しいと思ったので、起業を決めました」

 だが、すぐには独立しなかった。「まずは、経営の基礎知識やノウハウをしっかりと学んでおかなければ」と、ベンチャー企業や税理士法人で数年働き、大学院でMBAも取得。そして昨年会社を設立する。社名にあるLeaps(リープス)は飛躍という意味。「うちのサービスをステップ台に患者や家族の方が壁を飛び越えるきっかけになってほしいと思って」

 精神疾患は特別な病気ではない。にもかかわらず、患者も家族も認めにくく治療が遅れるケースも見てきた。「誰にも言えないのは精神疾患に対する思い込みがあるから。差別を感じる現状を変えられないか。ずっとそう思っていました」

 情熱と経験こそが原動力だ。「納得するまで突き詰めると、全力でやってきたことで新たな価値を生み出すことができた。自分らしい仕事ができていると思います」。今後はアプリで扱う疾病の種類を増やす予定。歩み方に迷いはない。

(11月25日掲載、文:井上理江・写真:南條良明)

さらに古いバックナンバー >>