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挑戦したくなる会社
そこに成長の種がある
写真 (株)コヨーテ代表取締役/世界の人材採用研究家
菊池 龍之
さん
きくち・たつゆき ●1976年滋賀県生まれ。同志社大学文学部卒業後、企業向けの採用支援を行うコンサルティング会社へ入社し、採用業務アウトソーシングの企画設計・運用などに携わる。2011年(株)コヨーテ設立。ダイレクトリクルーティングに関するコンサルティングや採用イベントのプロデュースなどのほか、採用が学べる「COYOTE CLUB」も主催。ブログ「世界のユニークな採用試験を紹介する『面接の研究所』」も執筆する。

 菊池さんの名刺の裏に、こんな言葉が記されている。「会社は進化する。採用はどうだろう」

 多くの企業が、求める人材が来ないとか、自社で活躍できる人材かどうか見抜けないといった課題を抱えている。だがそれでも、「ネットで募集を告知し、エントリーさせる」ことを繰り返すのみ。もっと根本的にやり方を見直す必要があるのではないか。菊池さんは、採用支援会社に勤めながらそう疑問に感じていた。

 そこで、国内外の雇用を研究。300社ほど事例が集まった段階でそれを活(い)かすべく採用コンサルタントとして独立した。目指すは日本で一番ユニークな雇用の提案だ。

 「ある会社では早食い、大声出しなどを採用試験に採り入れている。決して話題作りではなく、競争の激しい社会で情熱を燃やせる人材が欲しいという思いから始めたもの。こんな風にこれからの採用は経営者の哲学を体現したものであるべきだと考えます」

 特に、優秀な中小企業やベンチャーを支援したいという思いが強い。「知名度がないため人が集まらない。ではどうするか。ある会社で行ったのは、夜だけ休憩室をバーにして就活生が気軽に立ち寄り、社員からリアルな仕事の話を聞けるようにしたこと。これで10人採用できた」

 こんな具合に、その会社のリソースを活かした採用の提案を行っている。そして一人でも多くの人に、ここで頑張りたいと思える会社と出合って欲しいという。「ユートピアを求めていては職は得られません。何かを得れば何かを犠牲にする。それでも挑戦したいと思える会社なら、必ず成長できると思います」

 とは言え、一つの企業を深く知る手段は意外に乏しい。また、優秀な会社を知らないまま知名度で就職先を決めてしまう人も多い。「そこに風穴を開け、企業と求職者のニーズが合致する採用の在り方を追求していきたい」。菊池さんも、大きな挑戦に全力を注ぐ。

(1月6日掲載、文:井上理江・写真:南條良明)

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