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ひたすらに、素直に
その姿が人を引き寄せる。
宇田技術研究所主宰
工学博士
宇田 成徳
さん
うだ・しげのり ●1939年広島県生まれ。広島大学工学部応用化学科卒業。松下電器産業に入社し、材料研究を続ける。96年小型モーターの研究でアメリカR&D100Award受賞。特許・新案出願件数490件、登録件数180件以上を誇る。定年後は発明家として活躍し、講演活動も多数。農業の指導、健康食品や酒類の開発などのほか、若い人のコーチングにも尽力。主な著書に『就職試験に落ちたくても落ちられない話』(致知出版社)などがある。公式ホームページ http://www.b-model.net/uda/

 小型モーターの研究によるアメリカR&DAward受賞の快挙、数百を超える技術開発。工学博士として宇田さんの業績は枚挙にいとまがない。その内容を知りたいと宇田さんのホームページを開いて面食らってしまった。楽しい音楽が鳴り始め、画面では農作業に汗を流す笑顔の宇田さんがいる。

 作物にミネラル豊富な自然塩を与えたら良く育つという話、最高の芋焼酎ができたという報告、そしてどんなことにでも相談にのりますよ、と記されている。

 「会社に勤めていたときには、製品開発のための難題に挑んできましたから技術的な結果が残せたというだけです。今は退職し、さらに新しく、自然や生命に向き合う発明に取り組んでいる。

 自然の摂理を基に考えれば多くのことが解決できるのに、まだまだ世の中は枝葉末節の技術やノウハウに振り回されています。私は、シンプルな原理を伝えて、絡まった問題の糸をほどきたいと思っているのです」

 そのシンプルな原理は人にも生かせると、宇田さんは就職活動をする若い人へのコーチも続けている。

 「世の中の企業すべてが大学名や偏差値で採用を決めているわけではない。その事実を私は数多く知っています。では、人間を見る目がある人事担当者は、学歴ではなく何を見るのか。それは、その学生の持つ自然の生命力です。人間の生きる本質をこの青年はつかんでいるか、と」 

 面接試験で面接官の心をつかむ5項目を宇田さんは伝授する。1.健康に気をつけ 2.後輩の指導ができ 3.心身ともに豊かで 4.誰とでも仲良くし 5.仕事は天命と思って三人前は働きます、と素直に自分の言葉で語ればいいそうだ。

 「自分の一生をどう生き抜こうとしている人か。その人の懸命さに触れたときに出会った相手は感動するものです。面接だけじゃない、ほかのどのような状況も同じこと。ひたすらであるのが自然の摂理だから」

 優しい笑顔で多くの若い人を励まし続け、引きこもりの青年たちの自立も促してきた。必要なのは明るいエネルギーを人に注ぐこと。確かに、元気を分けてもらった実感が残った。

(5月22日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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