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自分の手と頭を動かさないと
オリジナルは生まれない
デイリー・フレッシュ代表取締役
クリエイティブディレクター/アートディレクター
秋山 具義
さん
あきやま・ぐぎ ●1966年東京・秋葉原生まれ。1990年日本大学芸術学部卒。同年I&S入社。99年デイリー・フレッシュ設立。主な仕事に、シャープ「エコロジークラスでいきましょう。」キャンペーン、キリンビバレッジ「アミノサプリ」パッケージデザイン、パルコ「PARCO CARD」キャンペーン、欽ちゃん球団「茨城ゴールデンゴールズ」ロゴ、キャラクターデザイン、キリン「良質素材」キャンペーンなど。2007年代官山にDAIRY FRESH STOREオープン。ホームページ http://www.d-fresh.com

 脳のどこかがかゆくなるような感じがするのだと、秋山さんはアイデアが生まれる瞬間を表現した。広告のキャンペーン、飲料水のパッケージデザイン、ロゴマークやキャラクターデザインなどその仕事のフィールドは広い。テレビコマーシャルなどの制作では、監督の役割も担うこともある。先輩クリエーターの言葉を借りると「棟梁(とうりょう)」に近いそうだ。

 「個人で制作する場合も、プロジェクトで進む時も、やはり私らしさが軸でなければならない。秋山具義が手がけるからこそ生み出される何か。クリエーターにはそれが求められている。今もずっとそのオリジナリティーを探す旅に出ているような感覚ですね(笑い)」

 原色が躍る電気街、秋葉原に生まれ育った。

 現在、そのポップで力のある原風景が自分の作品の真ん中にあることを感じるという。

 「若い頃は時代や流行に強く影響を受ける。私も例外ではなく、当時賞をもらった作品はモノトーンで、これが私なのかと驚きます。でも仕事を数多く手がけることで、いつも自分ならどうするかと問い続けてきた。若い人にも立ち止まるなといいたいですね」

 創造力は自分の中に眠っている。だから自分と十分に対話すること。すぐにパソコンの前に座ったらオリジナリティーが遠くなるという。なぜならパソコンはすでに他人が作った土俵の内であるからだ、と。

 「私たちには手と頭がある。五感がある。人間に届く表現は、こういうアナログから誕生するのだと思いますよ。笑ったり面白がったりすることもそうですよね。ペンを手にして自分の中にある言葉や、考え方、時代の空気などを探らなくてはならない」

 秋山さんはゆっくり言葉を選び、時折、何かを思い出すように含み笑いをした。背景に豊かな世界を持っている印象がある。さらにまた、新しい発信をするノートとトートバッグの店も開いた。「右脳ト」「左脳ト」と名づけた2冊のノートなど、斬新な発想におやじギャグも混入。やはり面白ツボを知っている人である。

(6月4日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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