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知りたい事に突っ込んでいけ。
寄り道も人生の力になる
写真 (株)宣伝会議ホールディングス 代表取締役会長
東 英弥
さん
あずま・ひでや ●1952年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。86年富士テック(株)(現フジテックス)を設立後、(株)東京パブリシティー、(株)ビジネス出版、(株)分子生理化学研究所など10を超える会社を設立し、会社経営と並行して92年(株)宣伝会議代表取締役就任。06年(株)宣伝会議ホールディングス設立。早稲田大学客員教授も務める。主な著書に『統合型ブランドコミュニケーション』(早稲田大学出版部/広報学会学術貢献賞受賞)、『図解でわかる部門の仕事 宣伝部』(日本能率協会マネジメントセンター)他、監訳書多数。

 広告やマーケティングに携わるプロたちは、ずっしりと厚い東さんの著書で学んだ経験があるかもしれな い。ブランディングとコミュニケーションの若々しい第一人者だ。が、東さんはまだまだ知りたいことがあると楽しげである。

 現在も大学院研究科に籍を置き、また母校で客員教授を務めながら、設立した10を超える異業種企業を並行して経営する。その知力と行動力には舌を巻く。

 「例えば無人島で3人残されたら、そこでおのずとやるべきことが決まってくるはずですよね。その役割ということを考えると、僕の場合は、何かを育てていくことかもしれない。何より人を育てたいと思うし、企業もブランドも必要とされる存在に育てたいのです」

 昨年の12月末、東さんの会社はこんな新聞広告を出した。「内定取り消しされた方5名まで引き受けます。宣伝会議」。そして社内では、内定取り消し駆け込み寺プロジェクトがスタートしたそうだ。東さんには、若い人を預かり育てていくことが企業の責任の一つだという思いがあった。

 「うち一社では人数に限りがありますが、恐らく採用する余力のある企業は、まだまだあるはずなんですね。企業だって人間の集団です。だから何とかしてあげたかったら動いてみようと伝えたかった」

 また、一枚岩になりがちな、若い人の仕事や就職への価値観についてこう語る。

 「名の通った大学を無傷で卒業することが、本当に自分にとって自然ならそれでいい。でも僕もそうだったが、他に知りたいことがいろいろあって濃い寄り道をしてもいいと思う。見知らぬ国を旅してみたいとかね (笑い)。その体験はやる気につながっていくから、仕事のスキルと共に力になる。だからいって来なさい」

 東さんは、そういう若い人と化学変化を起こして、企業は伸びていくのだと語った。

(2月10日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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