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もう自由に考えていい
君の人生も、やりたいことも
写真 脳機能学者/計算言語学者/分析哲学者/
カーネギーメロン大学コンサルタント/(株)ドクター苫米地ワークス代表
苫米地 英人
さん
とまべち・ひでと ●1959年東京都生まれ。83年上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所(株)入社。85年フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学し、コンピューター科学を学ぶためにカーネギーメロン大学大学院に転入。日本人として初の計算言語学博士号取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。世界初の音声通訳システム開発などでも知られ、人工知能に関する研究などでも国の研究機関をサポートしている。主な著書に『英語は逆から学べ』(フォレスト出版)、『ドクター苫米地の新・福音書』(講談社)、『脳にいい勉強法』(アスコム)他多数。『脳にいい勉強法』ホームページ http://ascom-pub.net/nou-benkyo/

 私たち一人ひとりがめいめいに好きな仕事や活動を始めたらどうなるか。秩序が乱れ社会の機能がうまく働かなくなると考える人もあるだろう。しかし苫米地さんはこの様な新しい見解を語る。

 「自分が能力を全開にして本当にやってみたいことというのは、尊いではないか。100人の中でそれぞれが自分のやりたい仕事で他の99人の役に立ちたいと考える社会は幸せです。親や教育に強制された価値観ではなく、真っすぐに自分が目指す将来へ向かえばいいのです。自分以外の何物からも自由になって」

 世界には飢えで苦しむ人がいる、社会は経済のルールで縛られている。だがそれは喧伝(けんでん)されているように事実なのか。個人が好きなことをするブレーキになるのか。

 「政治的な弊害で食料が届かない国はあるけれど、地球上の人間が飢えないだけの食料はすでに生産できる。また、資本主義経済のルールにもほころびが見えてきている。私たちは今まで刷り込まれてきた既成の思い込みを、高い視点から見直す時代にきています」

 機能脳科学の見地から苫米地さんは、かつてない提案をする。自分が慣れ親しんだ心地よい現状を「コンフォートゾーン」と呼んでいるが、その無意識の習慣化したイメージを、よりなりたい自分のイメージへ強く変換していくとそれが実現するというのである。

 「年収500万円の自分が1千万円の生活をしていると強く意識する。あるいは海外で活躍している状況を鮮明に思い描く。なりたい自分になりきったイメージを持てば、人間の脳はあなたの未来をそこへ導くのです」

 脳は不思議な働きをするものだそうである。まずは自己実現のために、そしてやがて、戦争や差別のない世界を目指す一員になるために。

 自由な考えに立って、人間が幸せになるように歩く。苫米地さんは、それこそが人間の本能であると説くのである。

(6月16日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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