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世界共通のワインという楽しいツールで
コミュニケーション上手の日本人になってほしい。
サンク・センス代表取締役社長、
ワインコンサルタント
松浦 尚子
さん
まつうら・なおこ ●神戸大学教育学部卒業。(株)ベネッセコーポレーションに勤務後、1997年渡仏。フランスで公式なワインコンクールの審査員を務めることができる、ボルドー大学ワイン醸造学部公認のワインテイスティング専門家資格を取得。ワイナリー立ち上げのプロジェクトに携わり、日仏間で働いた後に2002年帰国。03年ワイン知識と文化の普及につとめる(有)サンク・センスを設立。セミナー、講演、連載コラム執筆、ラジオ出演などを手がける。ホームページ(http://naoko.pupu.jp)

 ビジネスの現場でワインが生きる、と松浦さんは面白い展望を語り始める。

 「人との付き合いを負担に感じて、苦手意識を持っている日本人は実際に多いと思います。日本人同士でも仕事から離れた話題づくりが難しいのですから、外国のVIPやビジネスの相手と和やかにコミュニケーションを続けるのはさらに大変。でもワインは世界共通の教養のひとつですし、気分は楽しくなるしで、実は強力な触媒になるのですね。私には、ワインのおいしさを伝えながら、日本人のコミュニケーションの役に立ちたいというビジョンがあります(笑い)」

 これからの日本で求められるようになるものは何か。かつてそれを突きつめて考え、ワインはどうかと思い至る。大学卒業後に就職した企業での仕事は充実していたが、さらに長い将来のために渡仏。初歩のフランス語を学ぶことからスタートし、ワインの造り手に会い、ワイナリーを訪れ、人の中に入って話し、飲みながら新たなつながりを築いていった。醸造学部のある難関ボルドー大学で、目的だった公認のワインテイスターの資格を取得し、ワイナリー立ち上げに参加するまでになった。5年間の長い道のりだ。

 「何よりも、おいしくバラエティーがあって、奥が深い。私を魅了する要素がたっぷりありました。その場の雰囲気を柔らかく優雅に変えてしまう力もある」

 企業の堅いセミナーが、ワイン付きと銘打っただけで定員を超えたりするそうだ。松浦さんはそういった企画を自身で練り上げ、プレゼンテーションに挑んで仕事に結び付けてきた。ワインを扱うプロにも教育をし、もちろん一般の人々へのセミナーも数多く開催している。

 「女性と男性で、くっきりとワインへの反応が分かれるのも発見でした。女性は率直に私はこの味が好きと自由に接する。でも男性は、うんちく派か身構え敬遠派になりがちですね。嗜好品(しこうひん)なのだからあなたの素直な好みで付き合うことも大切。教養として知識はあるけれど、ふだんはバリューのあるワインを選び、これが好みと言えると格好いい(笑い)」

 骨太のビジネスマインドを持つ人。ワインの新しい切り口が楽しみだ。

(1月31日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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