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20年後に結婚式の写真を開いても、自分らしい
似合うドレスを着た、美しい思い出を残してほしい。
ブライズクリエーター
山口 遊子
さん
やまぐち・ゆうこ ●20歳でミスユニバース日本代表に選出されたのち、国際的なモデルとして国内外のコレクションなどで活躍。1993年に自らのブライダルサロン「カサブランカ」をオープン。現在は日本で唯一のブライズクリエーターとして、幅広いコンサルタントやプロデュース活動を展開する。テレビ出演や講演活動、雑誌での執筆、監修も多数。ドレスブランド「ブリッシェア」のディレクションも務める。Eメール(yuko-marie@jj.e-mansion.com)

 夫も妻も、あの時は何を考えてこの衣装を選んでしまったのだろうと恥ずかしくなる。そういう、結婚式のちょっと強烈なドレス写真はないだろうか。

 「これはもうやむを得ないのです。その時に、生まれて初めてドレスというものを着る日本人がほとんど。シンデレラ姫のように目いっぱいな私が残ってしまうのですよね(笑い)。現代の女性は日常的にはとてもファッショナブルなのに、結婚式だけはあらがえないものに支配され、トラウマになってしまう。私は、心からそれを何とかしたいと思ったのです」

 178cmの長身、スレンダーで美しい立ち姿。山口さんはミスユニバースの日本代表であり、シャネルやジバンシィなどのファッションのモデルを務めた女性である。しかし、同時に自分の仕事というものを真剣に追い求めた人でもあった。華やかな経歴ではあっても、次の一歩をどうするのかについては、誰も答えを出してはくれない。この私に何ができるか。何をやりたいのか。自分をみつめてきた。

 「行きついたのは、やはりモデルとして多くの服を着たということ。その体験が体に残っていることですね。洋服文化を吸収した日本の若い女性たちは本当に美しいと思う。このファッションのセンスはもう世界に並ぶ力量です。ところがその彼女たちがドレスというコードだけは失敗する。ヨーロッパのドレスを仕事の上で数多く着る機会があった私が力を貸せるのは、ここだと直感して」

 30代、あるいは40代の花嫁だって大人のドレス姿で美しく装ってほしいと願う。山口さんは何度も、普遍的な美しさという言葉を用いた。今でもオードリー・ヘプバーンが美しさの基準のひとつであるように、女性の美しさは流行やイベント性とは無縁の本質が存在するそうだ。

 「外国の方と体形が違うとか、若いからとか、本来は関係のないこと。着る物は、私はこういう女性ですと表現できるかどうかです。頭の上にフルーツバスケットをのせたようなあなたは、別人よね(笑い)」

 話が面白い。もっと様々な花嫁ドレスの話が出たが書けない。愛ある辛口。

(3月7日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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