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ふるさとで生きる面白さは
選択肢の一つだと思う
写真 NPO法人ふるさと回帰支援センター 常務理事・事務局長
高橋 公
さん
たかはし・ひろし ●1947年福島県生まれ。早稲田大学中退。77年全日本自治団体労働組合(自治労)入職。99〜2003年連合社会政策局局長、05年から現在まで自治労特別執行委員。また、現職のほかに食料・農林漁業・環境フォーラム幹事、地球温暖化防止活動推進センター運営委員、NPO法人団塊世代の人材・情報バンク・プロジェクト猪理事長、アジア農民元気大学教授など公職多数。「100万人のふるさと回帰運動」を推し進めている。ふるさと回帰支援センター公式サイト http://www.furusatokaiki.net/

 「この国をどうするかと考えながら仕事を続けている」、といきなり高橋さんの熱い言葉から取材が始まった。青春の時代をその問いとともに闘い続けた団塊世代。高橋さんは先頭に立つ学生だったそうである。あれから約40年、月日は経過したが今も思いは変わらないそうだ。

 「現代は首都圏にすべてが集中して、地方が弱っている。国としてはとてもバランスが悪いと思いますね。そんな中で団塊世代の退職者が約700万〜800万人に上り始めました。故郷を出て首都圏に就職した彼らが、もう一度故郷へ帰って何かできることをしたいと思うようになっている。その気持ちの橋渡しをしたいのです」

 ふるさと回帰を支援するNPO法人で高橋さんはまた先頭に立つ。生まれ故郷でなくてもいい。住民になって欲しいと願う市町村と、住民になりたいという個人の見合いを担当する役割だと楽しげである。お互いがいいところを見せようとして無理をしてはいないか、住めば何とかなると勢いだけで動いてはいないか。そんな細やかな点まで留意して、ネットワークをつなぐセンターを運営する。

 「田舎で新たな仕事に就く選択肢も大いにあります。田や畑を耕すイメージが強いですが、実際には今まで働いていた経験や資格を求められるケースも多 い。例えばさびれてしまった商店街を立て直す能力のある人や、イベントやPRに強い人材もふるさと回帰して燃えてますよ(笑)。心強いことに、団塊世代はそういう役割があると思えば意気に感じる」

 その心意気は若い世代にも芽生えてきているそうだ。

 「ただね、面食らうことも、難しいことも当然ありますよ。そういう時は逃げたらいい、と私は言います。一度引いてまた思い返してみる。どんな経験も無駄にはならないから。まずいのは、頭でっかちになりすぎて動かないことですよね」

 行動するから心も動く、と高橋さんはきっぱりと語った。

(1月25日掲載、文:田中美絵・写真:南條良明)

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