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「対価を求めない」
村上憲郎が語る仕事-1
なぜ検索サービスは必要か
探している情報に
たどり着いて欲しい

 私たちグーグルは、「世界の情報を整理して、世界中の人がアクセスでき、使えるようにする」というミッションを掲げ、求める人が本当に必要な情報にたどり着いて欲しいと考えています。

 グーグルの創業者2人が考えたのは、書籍にある索引のように、ある言葉を手がかりにして、その言葉がどのページに出ているかを指し示すインデックスを作り、簡便に情報にたどり着ける手段でした。あくまでも人々と情報を結びつける手段を提供するだけで、グーグルは情報そのものの所有も占有もしていません。だからメディアではありえないのです。グーグルは人々に影響を与えようという思想なども持ってはいません。ただ、人々がより多くの情報に簡便にアクセスすることができたらいい、と考えているわけですね。

 あなたが一つのキーワードを追い求めていくと、それこそ検索サービスによって世界の情報へ分け入っていける。私たちは、世の中の人々がどのような情報を必要としているかを常に考えながら、そのルートを開発するサービスを整えることに徹しているのです。

新聞や雑誌などの
メディアとは異なる

 インターネット上にあふれている情報は、玉石混交です。ウソも真実も、美しいものも醜いものも、道徳的に善いものから、道徳的にいかがなものかというものまで、もうこれは人類社会をそのまま映し出したような情報があふれかえっているわけですね。しかしグーグルはその内容の価値判断をしていない。「真・善・美」といった価値判断、そんな恐れ多いことを行う立場にありません。ただひたすら、キーワードに対して関連度の高い順から検索結果を提示していくだけです。

 しかしそれとは別立てで「Google ニュース」というメディアのニュースサイトを検索するサービスを行っています。これは日本で約630ほどあるニュースサイトの記事を検索できるというものです。このサービスを提供するのは、少なくとも私たちは、これらのニュースサイトには専門のジャーナリストの方々が心血を注いで、夜討ち朝駆けで懸命に取材された情報が掲載されているという思いがあるからです。

 先ほどの「真・善・美」の価値判断を私たちはしないけれど、「Google ニュース」を別立てにしているのはなぜか。このことをユーザーの皆さんに読み取って欲しいと思っています。

 インターネットの検索サービスがどれほどの情報量を誇っていたとしても、新聞や雑誌などの紙媒体が一気呵成(かせい)におかしくなっていくとは考えられません。やはり、大きな洞察力を持って記事は書かれている。そこに人は信頼感を寄せるものだと思います。

 「インターネット側にいる人間は、何かひたすらに破壊的な存在」などと面白おかしく書かれた本もありますが、それは違う。グーグルの検索サービスは、人々と情報(紙媒体を含む)との出会いを作り出すものなのです。(談)

むらかみ・のりお ●グーグル株式会社 代表取締役社長。工学士。1947年大分県生まれ。70年京都大学工学部卒業後、日立電子(株)に入社し、ミニコンピューターシステムのエンジニアとしてキャリアをスタート。 日本DEC(株)マーケティング担当取締役、データベースソフト大手インフォミックスの日本法人最高経営責任者などを経て、97〜 99年Northern Telecom Japanの社長兼最高責任者を務め、後にNorthern Networks Japanと改名された同社において、回線交換方式からIP事業転換を指揮し、2000年には同社最高の収入および利益を生み出して、01年中旬まで、Nortel Networks Japan の日本法人社長兼最高経営責任者。01年よりDocent社の日本法人であるDocent Japan社長を務め、03年4月より現職。グーグル http://www.google.co.jp