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Heroes File
Vol.71 後編

どこにも属さず、先の見え
ない孤独の中で曲を作った

 「何事も自分でやった方が早いと思うタイプでしたが、最初に曲を作った時は自分でも超ダサイ!と思う出来で(笑)。それでも感情が蓄積されていたのか曲はどんどんでき、そのうち一緒に音楽を作る仲間ができて楽しくなった。作った曲がアレンジで変わるのもおもしろかったですね」

 大学3年で音楽の道に進むと決めた安藤裕子さんは、所属していた事務所をやめ、周囲が就職する中、音楽活動を模索する日々へ。でも先が見えない不安から徐々に体調を崩し、外出もできなくなる。そんな毎日の中で、どっぷりと自分と向き合い多くの曲を作った。

 「この時期はつらかったですね。ニートなんてしゃれた言葉は当時なかったし、どこにも属していない自分がすごく心もとなかった。もう無理かなと思った頃、ライブでよく一緒になった子がデビューする晴れ姿を見て、さらに落ち込んだりした。そこでそれまで気負っていた曲と違って、初めて自分の弱さが漏れ出た内面を描いた曲ができ、これが最後、とデモテープを作りました」

「私を見つけてほしい」
その願いがかなう

 するとその曲が、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」に脇役で出て知り合った堤幸彦監督の目に留まり、彼の映画の主題歌に採用された。それをきっかけに26歳でデビュー。3年後、テレビのCM曲に採用された「のうぜんかつら(リプライズ)」には、歌っている人は誰かと問い合わせが殺到した。

 「この時は本当にうれしかったです。もともと子供の時のかくれんぼで誰にも見つけてもらえなかった思いが残り、いつもどこかで私を見つけてほしいと思っていましたから」

 元からしゃべることが苦手で、ラジオのコメント取りで号泣したこともあったが、ラジオのパーソナリティーに挑戦することでそれを克服。また、内輪で音楽を楽しむことが好きだったが、仲間で音楽をより楽しむためにも、近年は社会的に発言していく覚悟も決めた。

 「今まで、自分と対面しすぎてあしたが迎えられないぐらい行き詰まっていた自分が、子供がいることで、無理やりにあしたにひっぱっていってもらえるようになりました。ニューアルバムの曲はみな思い入れが強く、例えば『飛翔』は、自分の進む道がどんな道でも、たとえ見失っても、生きていくことを認めてくれるような、やさしい曲になりました。歌は私の個人的な思いから生まれますが、聞いてくれる方にはそれぞれの人生がある。誰の日常も実はそれほど毎日は輝いてないじゃないですか。それぞれが主人公のグレーな日常に、私の音楽が彩りになればと願っています」

(田中亜紀子=文 森 浩司=写真)
次回は平野啓一郎さんが登場。4月1日(日)に掲載する予定です。

安藤 裕子
あんどう・ゆうこ 1977年神奈川県生まれ。2003年にミニアルバム「サリー」でデビュー。06年に日本酒のCMに起用された「のうぜんかつら(リプライズ)」が話題となり、この曲の収録アルバムが15万枚の大ヒット。3月28日(水)に6枚目のアルバム「勘違い」をリリース。4月30日(月・振休)には東京国際フォーラムでコンサートも予定。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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