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Heroes File
Vol.90 後編

初期衝動が
映画製作の起動力

 映画の撮影中は思い通りにならないことも多く、精神的に追い詰められるという。途中で投げ出したくなることもあり、そんな時は初期衝動に立ち返る。「なぜこの作品をやりたかったのか。最初の衝動が強ければ強いほど、気持ちを奮起させ頑張ることができるから」

 しかし、そんなに苦しみや、長い年月をかけて製作しても人々の評価は様々。「時にはボロクソに言われることもあります。一時的に落ち込みますが、実はそんなに気にしていません。たくさん賞をもらった『GO』なんて全然自信がなかったけれど、いまだに海外で高く評価されていますし」

 評価はあくまで他人が決めるもの。だから振り回されることなく、同時に自己評価も必要ないという。そう思うようになったのは20代前半、ドラマの制作会社で働いていた時だ。

他人のことより
自分の将来を考える

 失敗が続き、「もう無理、辞めたい」と思って上司に相談したら、「お前は勝手に自分の価値を決めている。誰もクビと言っていないんだから辞めなくていい。お前がダメなやつでもダメなりに居る意味はある。辞めろと言われるまではやり続けろ」と。

 「この言葉は僕の原点です。自分で『もう無理』『向いてない』と決めなくていいんだと思ったら、気持ちがラクになったのを今でも覚えています」

 それでも、かつては他人の活躍を見て嫉妬したり悩んだりしたこともあった。しかし、40歳を過ぎた頃からそんな感情も消えたという。

 「それよりも気になるのは、あと何本映画が撮れるのかということ。今40代半ばで残された活動時間が30年だとすると、せいぜい15本でしょう。自分のファイルには25本以上撮りたいものがあるのに。しかも、まだ一本も後世に残る作品がない。僕は映画人として成功したかのようにいわれるけれど、決してそんなことはない。かつての巨匠たちのように歴史に残る作品を撮りたい。でも、それを実現するにはまだまだ未熟なんだと思っています」

 本当は一本でも前倒しして映画を撮りたい。でも、あえて舞台演出に寄り道するのは、これから撮る映画をより良いものにするため。表現者として少しでもクオリティーを上げるためだと語る。

 「だから、助監督時代よりも今の方がむしろ修業の時なんです、僕にとっては」。撮影現場のおっさんたちに出会ってから映画の道を志したというが、映画への情熱は年を重ねるほどに深まり、色あせることはない。何があっても映画のためならと、もがき続ける。そこがカッコいい。

(井上理江=文 小山昭人=写真)
次回は秋元才加(AKB48)さんが登場。1月27日(日)に掲載する予定です。

行定 勲
ゆきさだ・いさお 1968年熊本県生まれ。97年に長編映画監督デビュー。『GO』『北の零年』など話題作を多く手掛け、待機作は2013年1月26日公開予定の『つやのよる 〜ある愛に関わった、女たちの物語〜』。また、舞台演出作「テイキング サイド 〜ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日〜」が13年2月1日から天王洲 銀河劇場(TEL03・5769・0011)にて上演予定。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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1月20日(日)、1月21日(月)付け朝日新聞朝刊も併せてご覧下さい。