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Heroes File
Vol.120 前編

高校を中退してまで
目指したテニスプロ

 テレビや雑誌でおなじみの料理研究家、コウケンテツさん。韓国料理をはじめとする幅広い料理を得意としていて、素材を生かしたヘルシーなメニューに定評がある。

 料理の原点は家族。大阪で4人きょうだいの末っ子として生まれた。韓国から日本に渡り、一から工場を起こした父は「この世の中で食事が一番大事」が口癖で、母の手料理を家族そろって食べるのが当たり前の家庭に育った。

 高校時代にテニスを始める。スポーツは何でも得意だったがテニスだけは歯が立たず、負けず嫌いな性格から、「こんな難しいスポーツがあるんだと思った瞬間、テニスで食べていこうと決めました」。

 本格的に学びたいと考え、名門テニスクラブの門をたたく。だが入れてもらえたのは小3のクラス。自分のレベルの低さにがくぜんとし、「生活すべてをプロと同じようにしなければ強くなれないと思い、高校を中退することに。もちろん親も親戚も猛反対で、でも絶対頑張るからと説得しました」。

 その時、食生活もプロ仕様にしようと思いつき、ジョン・マッケンローなどトップ選手の栄養指導をしていた人の本を参考に毎日自分で弁当を作るようになった。それが後々、現在の職業に生きてくる。「熱意を持って取り組めば、たとえ道半ばで挫折してもどこかで必ず将来へつながっていくんだと今、改めて思います」

夢は破れ、さらに
バイトばかりの日々に

 テニスに明け暮れるコウさん。だが18歳の時、悲劇が起こる。無理な練習がたたり、椎間板(ついかんばん)ヘルニアになってしまったのだ。「あきらめるしかなかった。それが悔しかったのと、あれだけプロになると公言していた自分が恥ずかしかった」

 そして2年間の療養生活を経て、その間を支えてくれた家族への恩返しと、これからの生活の糧を得るため、体が回復した直後から働き始めた。

 パン屋、飲食店、本屋、荷物の仕分け、弁当工場、コンビニ、警備員などいろんな仕事を掛け持ちした。「20代は働いた記憶しかない」ほどだという。しかし、変に気持ちを腐らせることはなかった。それは中学時代、英語塾でお世話になった70代の老先生の教えがいつも心にあったからだ。

 「人生が順調な時は誰でもいい男でいられる。でも生きていたら必ずどん底に落ちる時がある。その時こそ男の真価が問われるんや、と。断腸の思いでテニスをあきらめ、他にもうまくいかないことがいろいろ重なり精神的にもしんどい時期だったのは確か。でも、今が自分にとってのどん底なんだと冷静に受け止め、対処できたのはその先生のお陰です」

(井上理江=文 小山昭人=写真)
「後編」は8月31日(日)に掲載する予定です。

コウケンテツ
1974年大阪府生まれ。旬の素材を生かした簡単でヘルシーなメニューを提案。著書『子どものまんぷくごはん』『僕が家族に作りたい 毎日の家ごはん』ほか。テレビ朝日系「情報満載ライブショー モーニングバード!」に出演中。イベント「食からの健康づくりシンポジウム」に出演予定(ルネこだいらにて9月10日〈水〉午後2時から)。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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