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Heroes File
Vol.133 前編

自然とのめり込んだ
カメラの世界

 赤いほっぺにおかっぱ頭。まるで何かに挑むような形相でフォークを口に運んでいる。佐渡島で暮らす3歳の女の子を約1年掛けて捉えた写真集『未来ちゃん』。2011年の発売と同時に多くの人が「未来ちゃん」の圧倒的な生命力に魅せられ、瞬く間に約12万部のヒットに。これにより一躍世間から注目を浴びたのが写真家の川島さんだ。

 高校時代の将来の夢は映画監督だった。「映画はいろんな時代のいろんな場所へ一瞬にして連れていってくれるから大好きでした」。そして夢に向け、練習のつもりで始めたのが写真だった。「ある時、友達と一緒に映画を撮ることになったのですが、どうも僕は人に指示するのが苦手なようで、集団行動には向いていなかった。だからすぐに方向転換し、一人で動ける写真にのめり込んでいきました」

 大学へ入っても友達や風景を撮り続けていた川島さん。就職活動の頃はさすがに焦りもしたが、写真以外にやりたいこともなく、また、カメラマンになったとしても果たして写真集を出す以外にどんな仕事があるのかも分からなかったため、何もしなかったという。「そんな僕を見かね、友人が写真スタジオっていう仕事場があるよと紹介してくれまして、運よく受かったのでそのまま就職しました」

受賞をきっかけに
写真家の道を選択

 写真スタジオでは、機材を運ぶなどプロのカメラマンをフォローする業務に携わる。「社会人としての常識はここで学びました。ただ、修行に似たところもあって、かなりハードワークでずっとつらかった。そこは、大体みんな2年ぐらい働いて卒業していくのが慣例だったので、僕もそうしました」

 その後、生活費を稼ぐ手段として街の写真屋でアルバイトを始めるのだが、これが思いがけず大きな転機となる。「お店の人が、暇な時は自由に写真をプリントしていいよって言ってくれたので、大学時代に撮りためていた、女の子を被写体にしたネガフィルムを改めてプリントし直してみたんです」

 そして意外に出来栄えが良かったので一冊の本にし、写真賞に応募したところ大賞を受賞。幸運なことにそれが写真集『BABY BABY』として出版されることになった。

 その頃、川島さんは写真家の沼田元氣さんに師事していた。「沼田さんは、写真家としてのオリジナリティーの出し方が素晴らしく、昔からファンでした。そんな沼田さんから『写真の魅力は被写体が8割、撮影者の力量なんてたかが知れている。謙虚な気持ちが大切だ』と教わりました」

 賞を機に写真家としての第一歩を踏み出す川島さんにとって、絶妙なタイミングの大切な教えとなった。

(井上理江=文 小山昭人=写真)
この広告企画の後編は5月31日(日)に掲載する予定です。

川島小鳥
かわしま・ことり 1980年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部仏文科卒業後、写真家・沼田元氣氏に師事。2007年に『BABY BABY』を発表、11年に『未来ちゃん』で第42回講談社出版文化賞写真賞を受賞。その他の作品に詩人・谷川俊太郎氏との共著『おやすみ神たち』など。最新作の『明星』は第40回木村伊兵衛写真賞を受賞。
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