メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ここから本文エリア

朝日新聞デジタル > 転職 > Heroes File

朝日求人ウェブ
朝日新聞に掲載された求人情報
朝日新聞に掲載された求人情報
会員登録   会員登録すると直接応募やwebメールでの
送受信など色々な機能が利用できます。
ログイン  
パスワードを忘れたら ヘルプ
ご利用にあたって お問い合わせ
 
Heroes File
Vol.142 後編

ピンチの時に訪れた朗報。
歌で生きると決意した

 テレビののど自慢番組に出演したクリスさん。観客と審査員を感動の渦に巻き込み、優勝の栄誉に輝いた。ところが、その一方で来日以来勤めていた自動販売機の会社をクビになってしまう。

 「番組の反響が大きくて、どこに営業へ行っても『歌がうまい外人さんだね、歌ってよ』となり、仕事にならなかったんです。ちょうど結婚するタイミングで、お金が必要だったので失業は打撃でした」

 式の費用捻出に愛用のギターを売り、ボイストレーナーの仕事を始める。そんな時、のど自慢でクリスさんの歌声にほれ込んだプロデューサーから連絡が入り、プロ歌手へと向かう道が築かれていった。

 「実はJポップが好きで歌っていたけれど、内気だったこともありプロになるつもりはなかったんです。でも追い込まれたことで、自分は音楽で生きていくと決意できた。そこからデビューまでの約1年、生活を支えてくれたのは、番組や動画でファンになってくれた人たち。自分たちの結婚式で歌って欲しいと声をかけてくれ、本当に助かりました」

ファンと交流しながら
歌う理由が鮮明になる

 2013年5月に大好きなJポップのカバーシングルでデビュー。日本人より日本の心が分かると評され、カバーアルバムはロングセラーとなった。さらに松田聖子さんとのコラボCDをリリースし、「NHK紅白歌合戦」にも出演。翌年はソロで出場を果たす。

 デビュー以来、多くのファンと交流し、そのファンレターなどを読む中で、クリスさんは自分が歌う理由がより鮮明になっていったと話す。「デビュー時から、自分はただ歌うのではなく、いろいろな方の物語を曲で表現したいと思っていた。それが、皆さんの悩みなどを聞いて、自分の歌で力になろうと、そう気持ちが強まりました」

 ファンの要望で、今回は全ての都道府県でのコンサートが展開されている。そして11月には、国内外のクリスマスの名曲を集めたアルバムがリリースされた。また、アイスショーでのスケーターとの共演や、フルオーケストラをバックにしたコンサートなど新たなチャレンジにも意欲的だ。

 「常に新しい挑戦が自分を成長させてくれると思うので、怖いものほどやろうと決めています。日本で歌手になるなど昔は夢にも思わなかった。でも人間の想像力には限界があるので、夢はその時の状況で変わってもいい。とにかく現時点で興味のあることに懸命に取り組めば、やりたいことは実現できると思います」

 そして今後は、「日本の音楽や文化をもっと世界に紹介していきたいですね」と願う。

(田中亜紀子=文 小山昭人=写真)
次回は広告企画「Heroes File」で作家の川上未映子さんを紹介。
12月13(日)に掲載する予定です。

クリス・ハート
1984年米サンフランシスコ生まれ。2009年に日本に移住し、12年に「のどじまん ザ!ワールド」で優勝、13年にデビュー。デビューアルバムはロングセラーに。海外と日本のクリスマスの名曲を歌ったアルバム「Christmas Hearts 〜winter gift〜」が今月発売。「47都道府県Tour 2015-2016 〜続く道〜」も展開中。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。