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Heroes File
Vol.148 前編

 ロングヘアをなびかせ、175センチの長身をフルに使ってドラムをたたきながら歌うシシドさん。エキゾチックにも見える容姿だが、両親ともに日本人である。幼い頃にバイオリンを習い、子どもオーケストラにも参加していた彼女が、ドラマーを志したのは10歳の時だ。

 「目立つのが嫌いで裏方に興味があり、オーケストラでも時々、インカムをつけて裏にいました。でも一方でその私を見てほしいという願望もあった(笑)。ボーカルのように表立ってはいないけれど裏から支える存在のドラマーは、目立ちたくはないけれど見てほしいという、そんな私の願望をかなえてくれるものでした」

 今後一切プレゼントはいらないからと親にドラムセットをねだるが、取り合ってもらえなかった。しかしドラマーになるという決意が固かった彼女はせがみ続ける。それは、父の仕事の関係でアルゼンチンに移住し、現地の中学校で言葉が分からず閉じこもりがちになったカフカさんを、ふびんに思った両親が根負けするまで4年間続いた。そしてこの時、スティックの握り方など一から教えてくれた先生が、有名なタンゴの作曲家アストル・ピアソラ氏の孫だった。

 「当時は子どもでよく分からなかったけれど、今もよく『演奏にラテンの血が入っているね』と言われるので影響があったんでしょうね。学校になじめなかった私にとって、ドラムをたたいている時だけが自分の居場所でした」

 帰国後は高校時代から学外でバンドを組み、大学では8、9のバンドを掛け持ちしてドラムをたたき、毎日寝る間もなく駆け回る。「プロ志望だったのでとにかく場数を踏みたくて、ドラマーが足りないと聞くとすぐに手を挙げました。当時は音楽に掛けるお金が優先で、服は一本のジーンズを毎日はき、Tシャツだけ替えるような生活。でも何の不満もなかった」

 やがて年上の女性が組むバンドに加入し、スパルタ式に鍛えられて根性とテクニックを学んだ。その後は様々なアーティストのサポートでドラムをたたき、毎日が音で染まっていく感覚が楽しかったという。そして20歳の頃、著名な音楽プロデューサーから「一緒にデビューを目指そう」と声を掛けられる。

 「何とそれはボーカルとしてでした。自分が歌うとは考えたこともなかったけれど、ドラムは他でもたたけるし、彼らと音楽が作れるなら挑戦したい。そう思いました」

 最初は注目されるボーカルが恥ずかしくて下を向いて歌ったこともあるが、頑張った。しかしデビューの機会は思うように訪れず、焦る日々が1年、2年と過ぎていった。

(田中亜紀子=文 小山昭人=写真)
この広告企画の後編は4月24日(日)に掲載する予定です。

シシド・カフカ
1985年メキシコ生まれ。ドラムボーカルのスタイルで2012年にCDデビュー。ミュージシャンとして音楽フェスティバルやイベントに出演するほか女優、モデルなど多方面で活躍。4月27日(水)に新アルバム「トリドリ」発売、5月7日(土)から全国コンサートツアー開始。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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