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Heroes File
Vol.155 後編

 李さんが25歳の時、映画学校の卒業制作として撮った『青 〜chong〜』は高く評価され、一般映画館でも上映された。自主制作作品としては異例のことだった。

 「この頃から自分は映画を撮って生きていくんだと決めていた気がします。実際、ここで何かを生み出さなければ自分は何者でもなくなってしまうと不安に感じ、四六時中、映画のことばかり考えていた。その一方、僕は26歳で結婚したのですが、生活に関しては恐ろしいほど無頓着で、妻に全て任せっきりでしたね」

 そんな李さんに追い風が吹いたのは29歳の時。映画『69 sixty nine』の監督をやらないかというメジャー映画のオファーが舞い込んできたのだ。「村上龍さんの原作で、宮藤官九郎さんの脚本も事前に渡されていたのですが、あえて読まず、僕を抜擢(ばってき)してくれたプロデューサーに会いに行きました。そして直接その人柄に触れたことで、お引き受けしました」

 ここで「やる」と決めたことが李さんにとって大きな転機となったという。この出会いとそれをチャンスにする決断がなければ、後に大ヒットした『フラガール』も、自身が監督を務めることはなかっただろうと思うからだ。

 映画監督になって17年。最新作『怒り』はもちろん、ここ数年は骨太でエネルギッシュな作品を相次いで世に送り出し、いずれもヒットさせている。そんな李さんが大事にしているのは「人より時間が掛かってもいいから、簡単に分かったつもりにならない」ということ。効率優先では「普通」の範囲にとどまってしまう。それよりも、ここでのベストは何かを探り続け、その先にある「これだ」が見つかるまで粘った方が圧倒的に映画は面白くなると信じている。その手間を惜しまないということだ。

 「とは言え、どこまでやっても正解はなく、到達点がないのが映画。前回はこの手でうまくいったからといって、次もまた同じ手が使えるわけではない。作品ごとに、積み重ねてきた経験は全て初期化され、まっさらなところからのスタートとなる。そこが面白さであり、同時につらさでもあるわけですが(笑)」

 さらに、監督として自分に課しているのは「常に大きな服を着る」、つまり身の丈に合わないことにあえて挑戦し続けることだと語る。「手の内にあるもので何とかしようとするだけでは周りもついてこなくなるだろうし、人に高度なことを要求することもできなくなってしまうので」。李さんは誰よりも自分に厳しい。全身全霊で作品と対峙(たいじ)する。だから李さんの映画は人々の心をわしづかみにする。

(井上理江=文 小山昭人=写真)
次回は広告企画「Heroes File」でダンサーの長谷川達也さんを紹介(前編・後編)。
前編を9月18日(日)に掲載する予定です。

李 相日
り・さんいる 1974年新潟県生まれ。日本映画学校での卒業制作作品が「ぴあフィルムフェスティバル」でグランプリなどを受賞。2004年にメジャー進出。代表作は『フラガール』『悪人』『許されざる者』など。最新作『怒り』が9月17日(土)から全国東宝系にて公開。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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