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Heroes File
Vol.181 前編

 子どもの頃、国語の教科書が好きで、誰に言われるでもなく太宰治の『走れメロス』を暗記した。「その原体験があるせいか台本を覚えるのは全然平気なんです。ただ舞台となると話は別で、まだ苦手意識があります。でも岩松了さんの脚本がすごく面白かったのと、大森南朋さんや麻生久美子さんが出演されると聞き、ぜひ出たいと思いました」

 三浦さんがそう語るのは、5月17日(木)から始まる舞台『市ヶ尾の坂 −伝説の虹の三兄弟−』のこと。ちょっと風変わりな家族の物語で、三浦さんは3人兄弟の次男を演じる。

 今やその役柄の幅広さで注目され、実力派と称される三浦さんだが、大学卒業までは全く俳優になる気はなかったという。「精神保健福祉士を目指していました。でも、勉強するうちに自分には向いていないなと気づいたんです。ただ、その頃にはすっかり就活時期も終わっていました」。卒業後2カ月間、何もせず悶々(もんもん)とした日々を過ごす。そこでふと浮かんだのが俳優の父・三浦友和さんのことだ。

 「それまで明確な反抗期はなかったのですが、心のどこかで絶対親と同じ道は進むもんかと思っていました。でもその時はなぜか父の仕事が気になり、同じ土俵に立って勝負してみたくなった。役者という職業より、父がどう生きてきたかに興味があったのかも知れません」。いずれにしても、両親に「役者をやると決めたから」と報告し覚悟が決まった。

 デビューは映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』。「あの作品で監督を始め出演者の中井貴一さんたちに出会っていなかったら、今ここに居られたかどうか。大切なことをいろいろ教えてもらったし、役者って面白いなと思わせてくれました」

 とはいえ演技の経験はこの時が初めて。そこから試行錯誤の日々が始まる。「最初は何をしていいか分からず、営業マンの役をもらった時は街で会社員の行動を観察するなど、自分なりのやり方で一つひとつ与えられた役柄に対し真摯(しんし)に向き合うことを心掛けました」

 当時はオーディションもよく受けた。会場では今を時めく若手俳優たちともよく顔を合わせた。「特に子役からやってきた人は役作りにおいて内面から感情を出すのがすごくうまい。一方、僕は22歳からのスタートで役者経験では相当後れを取っている。でも、そんな中で彼らと勝負するにはどれだけ僕が普通だったか、すなわち大学卒業までごく普通の生活をしてきたということこそが強みになると信じ、オーディションに臨んでいましたね」

(井上理江=文 小山昭人=写真)
この広告企画の後編は4月29日(日・祝)に掲載する予定です。

三浦 貴大
みうら・たかひろ/1985年東京都生まれ。2010年に映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』で俳優デビュー。主演作『栞』など数本の映画公開予定。5月17日(木)からは舞台『市ヶ尾の坂 −伝説の虹の三兄弟−』(東京・本多劇場)に出演予定。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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