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Vol.182 前編

 昨年、「スーパー歌舞伎II ワンピース」の公演中、負傷した市川猿之助さんの代役を見事に勤め上げ、一躍注目を集めた尾上右近さん。その快進撃が止まらない。今夏は自身初となる翻訳現代劇の舞台「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」に挑戦する。「歌舞伎は、歌舞伎という表現力を借りて、ややデフォルメされた世界観で人間ドラマを描く芝居。それに対して現代劇は、素の自分に近い形でお芝居ができそうで、とても楽しみです」

 歌舞伎の伴奏音楽を行う清元の宗家、七代目清元延寿太夫さんの次男として生まれた。だが3歳の時、曽祖父・六代目尾上菊五郎さんが演じた「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」の映像に魅せられ、歌舞伎を志す。7歳で初舞台を踏んだ時は、幼心にこれが自分の生きる道なんだと自覚した。

 その後、七代目尾上菊五郎さんの元で修業を積み、12歳で二代目尾上右近を襲名する。恵まれた環境の中、瞬く間に踊りや演技で才能を発揮。あたかも順風満帆に進んだように見えるが、実は10代後半はうまくいかないことが多く、苦しい日々を過ごしたという。

 「名前を頂いたからにはいろいろな役に挑戦したかったのですが、歌舞伎の世界では10代のうちってそんなに役がつかないんです」。それに声変わりや急激な体の成長など、自分の意に反するようなことが起き、以前の感覚で踊ったり動いたりすることができなくなった。

 「だから、いざ役がもらえても自分はこんなもんじゃないと思いながら舞台に立つことになり、それがもう悔しくてやるせなくて。ただでさえ思春期なのに、そこに『役者としての思春期』も重なって、ひたすら勝手に焦って、勝手につまずいて傷ついていましたね」

 そんな暗黒の日々を抜け出したのは、20歳を過ぎて自主公演をやるようになってからだ。「3歳の時に観(み)た曽祖父の『春興鏡獅子』が僕の原点であり、永遠のテーマ。一日も早く演じてみたかったのですが、大役なので歌舞伎座などの本興行で20歳の若造に役が回ってくるはずもありません。それで待ちきれなくて、自分で挑戦の場を設けたんです」

 でもいざ自主公演に臨むと、自分のできなさ加減にがくぜんとし、思うように体を動かせないことにも腹が立った。「だけど、やってみたことで何ができないかが分かったし、次に何を頑張ればいいのかも見えた。自主公演をするようになってから、悩む前にとにかく行動し、それから考えようという発想に切り替わりました。まだまだ苦しいことはありますが、気分的にはとても楽になりましたね」

(井上理江=文 小山昭人=写真)
この広告企画の後編は5月20日(日)に掲載する予定です。

尾上 右近
おのえ・うこん/1992年東京都生まれ。清元節宗家の七代目清元延寿太夫の次男。2005年に二代目尾上右近を襲名。今年1月、七代目清元栄寿太夫を襲名。主演する舞台劇「ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル」が7月6日(金)〜22日(日)に東京・新宿にて上演予定。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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