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Heroes File
Vol.25 後編

役者としての転機
となった初舞台の経験

 テレビに出てくるキャラクターなど、何かになりきる遊びが好きだった。また、週末は家族そろって映画館へよく出かけて行った。家ではトレンディードラマばかり観(み)ていた。幼少期をたどると、そんな記憶が浮かんでくる。

 「自分から、ドラマに出たいと言い出したみたい。それで、両親が知り合いのツテで今の事務所を探してくれて。思えば本当に運がよかった」

 ドラマ初出演は「金田一少年の事件簿」。それまでずっとテレビを通して見ていた、ともさかりえさんや堂本剛さんが一緒に遊んでくれる。最初は、ただそれだけでうれしくてしかたなかった。「あの頃の自分がどんな気持ちで演技していたのかは全然思い出せません」

 役者として大きな転機になったのは、2003年に経験した初舞台「奇跡の人」だ。

 「舞台では、性別や年齢に関係なくいろんな役ができる。また、新しい戯曲もあれば、シェークスピアのような300年以上前の作品にも挑戦できる。つまり、舞台というフィールドが一つ増えたお陰で、自分の可能性もさらに広がる気がしたんです。この初舞台が、役者って本当におもしろい仕事なのだと教えてくれたような気がします」

20代はもっと
苦しんでもいいかも

 すでにトップ女優としての風格を感じさせる鈴木杏さんだが、「まだまだですよ。現状に満足なんかしたくないんです」と言い放つ。

 「先日ある映画を観たのですが、出演していた役者さんがあまりにもすばらしい演技で、かなわないなあと心底思いました。でも、この気持ちを私は大切にしたいなって思う。自分の演技に対して自信を持つことも大事かもしれない。でも、自分よりもうまい先輩や外国の俳優たちの演技を観ては『かなわないな』と思い、少しでもそこに近づくために努力していく方が、私は役者としても人間としても、もっと強くなれるような気がするんです」

 上から下を見下ろして満足するのではなく、常に上に向かってはい上がっていく人でいたいという。そんな彼女が20代に経験しておきたいことは何なのか。

 「つらいことをたくさん経験しておきたいですね。酸いも甘いも。いやどちらかと言えば、酸いをやや強めに(笑)。先輩たちを見ていると、20代の時の苦しみが、30代以降の人生を楽しくしてくれているようだから」

 自分自身の勉強になることが多いからと、先輩役者や演出家から昔話を聞くのも大好きだという。人に学び、たくさんのことを吸収しながら、鈴木杏さんはどこまでも進化していく女優になるに違いない。

(井上理江=文 小山昭人=写真)
次回は小池栄子さんが登場。5月16日(日)に掲載する予定です。

鈴木 杏
すずき・あん 1987年東京都生まれ。96年デビュー。主な舞台出演作に「ハムレット」「髑髏城の七人〜アオドクロ」ほか。映画では『花とアリス』『監督・ばんざい!』ほか。2009年好評を博した蜷川幸雄演出の舞台「ムサシ」のロンドン・ニューヨークバージョン凱旋公演は5月15日から、彩の国さいたま芸術劇場にて。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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