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Vol.89 前編

アルバイトも
音楽のある場所で

 その歌声は透明感があり軽やか。それでいて渇いた心を一瞬で潤してくれるような静かな力にも満ちている。歌声の主はシンガー&ピアニストの村上ゆきさん。「CMソングの歌姫」と称されるほど、これまでに住宅メーカーや通信、百貨店など数多くのCMソングを手がけてきた。耳に残るような曲ばかりである。

 幼い頃からピアノに夢中だった。家庭の経済状況を考え、一度は諦めかけた音楽の道だったが、父親の後押しもあって音楽大学へ進学した。

 「金銭面で苦労をかけたので、音楽で生きていくことが親への恩返しだと思い、必死で勉強しました。生活費のためのアルバイトも、将来役立つことがあるかも知れないと思い、ライブハウスやホテルのラウンジ、結婚式場など音楽演奏のある場所を選びました」

 大学4年の時、チャンスはいきなり巡ってきた。ウエートレスとして働いていた店で、急きょ弾き語りのピンチヒッターを頼まれたのだ。ただし「ピアノだけでは駄目」と言われ、思いがけず弾き語りをすることになった。

 「クラシックしか知らないのにリクエストは演歌、軍歌、映画音楽と様々。プロとしてできないとは言えないし、とにかくお客さんに喜んでもらうことだけを考えて演奏しました。でも、思えばこの時の経験が原点。リクエストに応え続けたことが今の私の血となり肉となっていることは確かです」

実家が火事に。
ゼロからのスタート

 卒業後も弾き語りを続けた。そのうちジャズクラブに入り、弾き語りだけでなく、カルテットでも演奏するようになる。口コミで仕事も増え、27、28歳くらいから365日、音楽だけで食べていけるようになった。だが、30代に入った頃から悶々(もんもん)とするようになる。「毎日楽しいし、音楽で食べていくという夢もかなった。でも本当にやりたかったことってこれだったのかなって」

 そんな矢先、実家が火事になってしまう。明るく陽気な両親が肩を落とし、いつになく小さく見えた。何とか両親を元気にしたい。そう思った瞬間、自分が音楽を仕事にする理由が一気にクリアになった。「私はただ食べていくためではなくこの両親を喜ばせるために音楽をやろう。2人にとって自慢の娘になろう」と決めた。

 火事を機に、自分もまた両親と共にゼロから人生をスタートさせようと覚悟し、車もピアノも売り払い、小さめのワンルームへ引っ越した。その直後、ジャズシンガーとしてCDデビューの話が舞い込んだ。両親が失ったものと引き換えに手に入れたチャンスだと思った。

(井上理江=文 小山昭人=写真)
「後編」は12月16日(日)に掲載する予定です。

村上 ゆき
むらかみ・ゆき 1971年福岡県生まれ。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。2004年にアルバムデビュー。CMソングを多く手がけ、また森山良子や佐々木秀実らへの楽曲提供も行う。11年からはTBSラジオ「村上ゆきのスローリビング」のパーソナリティーも務める。11月21日にCMソングのカバーアルバム「おんがえし」をリリース。
「マイナビ転職」からもご覧いただけます。

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